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中小企業ならではの記者発表会がおすすめ(後編)イノベーションズアイ連載コラム3 

記者発表会でコストをかけるところの勘どころ


 大企業が行う記者発表会のような、例えばタレントを使った派手な演出は、それだけで、メディアにとっての関心事になります。しかしそうではない記者発表は、メディアを集められないわけではありません。もちろん「記者発表会をやらない」というのもコストをかけない選択ではありますが、新製品の発売や新サービスの開始をするときには、ぜひ記者発表会をするべきですね。記者発表会で、貴重な時間と人材とコストを有効に活用し成果を上げた事例を2つご紹介します。


(1)BtoB商材:照明機器の記者発表会はあるバーを利用 F社は、「業務用で日本初」のある機能を備える照明機器Aを開発しました。Aのどこが優れているかをきちんと伝えたいと考え、記者発表会をすることを企画しました。それは、ニュースリリースに書き落としていくと1ページではとうてい足りなくなり、うまく伝わらないと感じたからです。担当の方は、実際に見てもらえば絶対に理解してもらえるという自信がありました。

 照明機器を説明するとなるとそれにふさわしい会場が必要になります。照らすもの、照らし方、従来機器との違いなどを考えると常にある程度の暗さがほしかったので、通常の会議室ではなく、夜はバーで、昼間は使っていない店を格安で借りることにしました。来場したメディアには飲み物のサービスもできます。じっくり1時間のデモンストレーションプログラムを作り、メディア1媒体につき担当者ひとりが対応して、個別に説明したのです。


 時間は1日まるごとかり、担当者も多く必要になってしまいますが、1対多数(メディア)で発表しても伝わらないのではないかと判断したためこのようなやり方にしました。メディアの方の来場時間は、あらかじめ何時ころにお越しいただけるかを返信してもらうよう、返信フォームをつけたニュースリリースを送って把握しました。プレゼンテーションは、デモンストレーションのほか、開発担当者の思いなども交えてもらいました。ニュースリリース内では排除してしまう内容ですが、記者発表会の場所では、そういったことこそインパクトを与えることにもなると考えたからです。


 この結果、来場したメディアには、深く理解し、またこの考え方に共感していただけたので、実に多くの良い記事が掲載されました。また、この発表会の模様は、翌日にニュースリリースとして再度発信しました。特に、来場しなかったメディアはこのニュースリリースで記事を書いてくれました。つまり事後報告型のニュースリリースが効果を上げたのです。


 日本初の新機能が記事内で説明される際には、F社が開発中に考え続けてきた思いが文章中に添えられる場合があり、記事の信頼度を増していました。F社はその後、ニュースリリースをこまめに発信し、発信するごとにどこかで記事になるようになっています。もちろん顧客獲得に繋がっていることは言わずもがなです。


(2)地元食材の食ブランドを東京で発表&試食 D社は、地元行政や農業生産法人、飲食店とも連携して、地元の食材をもっと食べてもらいたいという目的で、地元の食材を利用した食ブランドを運営しています。しかし最初は、行政の賛同は得られなかったそうです。記者発表会をきっかけとして注目を浴びるようになり、現在の連携が生まれました。


 発表した内容は、地元で日々消費されている食材にブランド名をつけたことです。なぜそのブランド名をつけたのか、将来への思いなどをプレゼンテーションしました。そのことがメディアで取り上げられ、ブランドに特別な魅力を備えることになりました。  発表会会場には、地元の特徴が目で見て分かるものを用意しました。民芸品、民族衣装、食材などいろいろなものを並べて簡単な説明ボードを設置しました。  場所はあるホテルを利用しました。試食の料理提供などがあったためです。D社の社長は、東京でメディアを集めた試食と発表会を小規模ながら開催してから数年経っても、最初の記者発表会に来てくれたメディア30社のうち数社はいまでも定期的に取材をしてくれるようになり、継続的に記事が掲載され、知名度があがってきているという実感があるとおっしゃっています。


 この場合の強み、つまりメディアを惹き付けた理由は2つあります。ひとつは、地方企業が東京で開催した発表会であることです。地方の情報は、首都圏のメディアにはとても喜ばれる傾向があります。ですから、地方の中小企業も、東京都心で発信することができるかどうか検討してみるとよいかもしれません。


 2つめは、「食」です。テレビを筆頭に、「食」に関する情報は溢れています。メディアが必ず把握しておきたい情報でもあるのです。また試食できることも重要です。見せるだけでなく体感させる、ということは食べることも同じです。


 これらは弊社がサポートに入らせていただきました。それぞれのコストはどのくらいだとお思いでしょうか?ご興味を持たれた方は弊社までご連絡いただければお教えいたします。


※このコラムは2012年に中小企業向けにイノベーションズアイで連載した内容を転載しています。当時と状況が変わり内容が古くなっている箇所がある場合はできる限り随時、追記修正していきます。


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